最近Googleマイビジネスについてのご相談が増えてきている中、飲食店様に向けてお打ち合わせさせていただく機会が以前よりも増えました。
わかりやすくご相談を受けるのは『脱グルメサイトを目指したい』という内容です。
今回はこれまで弊社側で飲食店様向けにご提案していた内容の蓄積に加え、更にGoogleマイビジネス絡みの情報を調査しながらわかったことなども含めてまとめてみました。
※本記事は2019年12月に記載しておりますが、昔からまとめていた情報やヒヤリング結果などの集計を元に記載している関係上、媒体によっては最新の情報と異なる場合もございますのでご注意ください
弊社ではGoogleマイビジネスのサポートも行っております。
本記事がご参考になりましたら是非お問合わせください。
本記事でところどころ出てくるので先に説明をしておきます。
簡単にご説明いたしますと、Googleマイビジネス(以下、GMB)は上記のようにGoogle検索やGoogleマップ上に表示される仕組みで、最近特に目立つようになってきました。
要はGoogleサイト上に無料で情報を表示させることができ、最新情報を管理/更新することができます。予約ボタンなども付けることができるので、例えば『渋谷 居酒屋』などで検索するとグルメサイトよりも上位に表示され(広告枠を除く)、グルメサイトを経由せずに探してそのまま予約を取ることも可能です。
ちなみに、GMB(無料版)の現状の最大のメリットは4つです。
①最新情報やお得な情報を発信して、ユーザの目を引くことが出来る【投稿機能】
②ユーザとの良好な関係を構築し、店舗ブランディングが可能な【クチコミ機能】
③Google翻訳によって自動的に対応される【インバウンド施策】
④店舗の集客状況、評価状況等がわかる【レポート機能】
GMBがもっと浸透すれば将来的には店舗HPも必要なくなると思います。
詳しく知りたい方は是非お問合わせください。
口コミ評価の問題、予約席囲い込みの件など2019年はグルメサイトに対するネガティブな話が多々ありました。特に口コミについては個人的に肝を冷やした話も最近ありました。
先日忘年会シーズン真っ只中に唐突に会食が入りました。都内某所の繁華街だったのですが、当日までの日数もほとんどなく行きつけのお店は全滅。。
あるグルメサイトで他のお店を調べることにしました。
そこで、口コミも平均4点台で内装/食事の内容も印象良いお店を見つけたのでそこにしてお客さんにもその場所を共有しました。
そして当日お店に向かう時間になり、細かい場所が知りたくてGoogleマップで調べた(つまりGMBを見た)ところ…、口コミがすごいことになってました。
5点/4点を付けている人数と1点を付けている人数がほぼ同じで、結果平均2点台でした。まずいな、と思いながらも実際行くと、繁華街でのコスパを考えるとこんなものか…というお店でした(ただし会食したお客さんには平謝り)。
しかし、あまりにもグルメサイト/GMBで高評価を付けている話とは違うため、GMBでは1点台を付けた人が多かったんだろうなと。
結論、サクラに発注している業者はたくさんいます。ただGMBはまだまだグルメサイトほどひどくないな、という印象です。
Googleはポリシーが厳しいのでそのうちGMB上でサクラ発注やりすぎの業者はペナルティかかるのではないでしょうか。
2019年、グルメサイトで特に問題になったのは広告費をかけていない店舗の評価がある評価レベルを超えられない/点数を落とされる、というようなことでしたが、広告かけているとはいえリピーターにはなれそうにない状態にしちゃうのも危険ですよね。
結局口コミは過剰なことはしてはいけず、真摯に正当な評価でないと店舗側/お客様側にとってもデメリットなんだなと痛感した日でした。
各媒体の各プラン/料金を比較しておすすめのグルメサイトの話をするのは非常に大変なので、本記事では無料でも掲載できるコンテンツの話など、広告以外での集客面に多少要点を絞らせていただきます。
上記でも記載したように、2019年はグルメサイトに対するネガティブな話が多々ありました。しかし、それでもまだ集客面での強みがあるグルメサイト。簡単に全部止めるにはやっぱり不安だと思います。
■やはり一番重要なのは食べログ
グルメサイトの中でも話題が尽きない食べログですが、利用者数等も1番多く、グルメサイトを使った集客にはやはり1番重要です。
2019年12月6日のカカクコムさんのニュースリリースでは、食べログ経由の予約人数が累計9,000万人(リピーター含む食べログがリリースしてからこれまでの累積ベース)を超えたそうです。
2019年12月時点の掲載店舗数は約90万件、口コミ投稿数は約3,400万件。
アクセス状況は月間利用者数 1億810万人、月間総PV 19億8,583万PV(2019年9月実績)。デバイス別の月間利用者数はスマートフォン:9,133万人、パソコン:1,677万人とのこと。もはや想像がつかない数字ですね。そしてスマホ利用者が圧倒的です。
そんな食べログ、実は無料登録でも口コミ件数/点数の高さで検索ができるので、広告費用関係なく集客できる要素があります。
個人的に食べログは少人数をたくさん集めたい店舗に向いているイメージですね。
■無料登録なら食べログに次いでRetty
口コミの問題は今年はメディアにもよく取り上げていましたが、まずRettyは実名制なので匿名よりは間違いなくメリットだと思います。
集客力については食べログ等と比較してしまうとそこまで強くはなく、他グルメサイトと連携した方が集客力についてはよいものの、無料でも一定の口コミ数があれば「人気店マーク」が付き、人気店優先で検索すると表示されるようになるため広告なしでも集客できる機能があるのはポイントが高いです。
■他の媒体は?
ちなみにホットペッパーやぐるなびも無料掲載が可能ですが、掲載可能なコンテンツ量が少ないため、ユーザに見られることがあまりありません。このあたりは広告という側面が強いため、広告費用をいくらかけているかになるかと思います。印象としてはホットペッパーはクーポン目当てのユーザが多く、ぐるなびは忘年会など大人数を集客するのに向いている気がします(個人の感想です)。
■予約手数料について
ここまでは無料でグルメサイトを登録して集客するなら、というまとめでしたが、集客の数もさることながらコストの面でも重要な点としてもう1つ、予約手数料です。
基本的に大体のグルメサイトは予約に対して従量課金が発生します。
例えば食べログも無料登録は手数料は発生しません(というより電話番号はお店の番号直接記載のみで予約機能は付かないので)が、有料になると予約件数に従量課金が発生します。
食べログはランチ100円/1名、ディナー200円/1名なので、客単価が低いお店やランチ営業ではなかなかの手数料かもしれません。
ただし、Rettyは無料だと食べログと同じく直接電話番号記載のみですが、有料だと予約機能が従量課金なしで利用できる、というのが実は隠れた強みかとも思います。
このあたりの話は次の段落で。
グルメサイトの予約手数料に紐づくのですが、まずはそもそも予約システムとは?から。予約システムは昨今いろいろなサービスが出ているため、精査するのは大変だと思います。
予約システムとは、いわゆる「ネット予約ができる」≒「24時間365日予約が受け付けられる&予約管理ができる」仕組みです。
様々な業者で利用できるシステムや、ホームページ作成サービスに付随しているものなど、自分に合う予約システムを探すのは本当に大変ですが、今回は「飲食店様」向けの予約システムです。
結果的に、これまでの当社独自調査及びお客様からの声をまとめると、飲食店様向けにはやはりTable Solutionかトレタが他社より一歩先に進んでいる印象です。
この2システム以外他の予約システムと比較して機能面や使いやすさに優れている、というのはもちろんとして、この2システムをもっとわかりやすく比較できる表現としては以下かなと。
・Table Solution
インバウンド需要のある多言語対応や、巷で話題のドタキャン/無断キャンセル対策機能など、ハイエンド向けの多機能さが魅力的です。ドタキャン対策機能は予約受付時にクレジットカード情報を取得する仕組みでまだ日本では馴染みが薄いのですが、今後是非普及して欲しいと思っています。
・トレタ
一方、トレタは「誰でもすぐに使いこなせる」のが最大の特徴です。
12年間飲食店を経営していた方が飲食店の現場を元に「銀行のATMを使える人なら誰でも使えるツールを作る」を哲学としてリリースしているサービスです。
実はお客様のご予算の都合上、低価格の予約システムを何度か提案したこともあるのですが、結局重要になるのは使う側、店員さんが使えなかったら本末転倒ということもあり、特に上記2システムは優れていると思います。
その上で、トレタが2019年熱い理由が他にもあります。
それは、Googleマイビジネスの「Googleで予約」で連結しているのが海外製を除くと、ぐるなびとトレタしかありません。トレタは2019年3月から連結をしています。
※他予約システムのURLを差し込むことも一応できますが連結はしていません
※飲食店以外だと別の予約システムとの連結することになります
そしてぐるなびだとランチ50円/1名、ディナー200円/1名の手数料が発生しますが、トレタではありません。いくらGMB経由で予約があっても手数料がないのです。
Google社が近々対応予定としている連結予定の予約システムもいろいろありますが、その中でもトレタが頭一つ抜けてる印象です。
一応補足するとRettyも対応予定とあるので、有料登録していれば手数料はない可能性が高いです。
トレタが「Googleで予約」と連結していることは「脱グルメサイトを目指す」上では市場の変化という意味でも非常に重要なきっかけではないでしょうか。
弊社ではGoogleマイビジネスのサポートだけでなく、トレタの紹介窓口も行っていますのでご興味ありましたらお問合わせください。
飲食店様に1点だけ注意して欲しいことがあります。
以前から噂ではありましたが、実際にGMBのアカウント取得をお手伝いさせていただいてから事実だと思ったことがあります。
それは「GMBアカウントを無償で登録代行します」等と提案してくるグルメサイト系の代理店ですが、彼らの一部は予約の電話番号や予約システム自体をグルメサイト経由にさせることでGMB上から予約課金を促していることがあります(もちろん予約機能を付けてくれること自体は有難いのですが)。
また、取得後におかしいなと思ってそのあたりを問い合わせすると、はぐらかしてくる代理店もおります。Google社側を要因としてどうすればよいかわからない飲食店様側を煙に巻いているのです。良心的にご対応されている代理店様もたくさんいらっしゃると思いますが、真摯にご対応いただけないからと言ってそのままにはしないでください。GMBは店舗側の資産であり、代理店様の資産ではありません。
もし仮にそういう状況だったとして、そのあたりの対応方法もしっかりございますので、お気軽にお問合わせください。
「脱グルメサイトを目指す」というのは時代の流れなのかもしれません。
弊社ではGoogleマイビジネスのサポートも含め、様々なご提案が可能です。
本記事がご参考になりましたら是非お問合わせください。
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